夏のポインセチア

切ると、白い液がとろん、と出てくる。
トウダイグサの仲間は、みんなコレがつきものだ。
自分をとりまく環境から、
身を守るためのものだろうけれど、
生けるときは、ひと手間が要る。
湯揚げをし、水切りをし、白い液を洗い流してから生ける。
その点は、冬のも夏のも同じ。

猩猩草。
別名を、
サマーポインセチア。
同じ仲間だから似ていて当たり前だけれど、
なんだか妙にナットクしてしまう呼び名だ。
ほんとは、冬のポインセチアだって、熱帯の植物なのだけれど。

冬のほど真っ赤にならず、緑の部分が多いのが、
夏らしいのかもしれない。

コントラストの強い配色をもつ花は、やはり一種生けが似合う。
緑を感じる色みの器で、さらに一体感を。

話は戻って。
この白い液、かぶれる方も多いので、皮膚についたらすぐに洗うのがよいようです。

花 猩猩草
器 平野日奈子