意外と近くにあるではないか。
庭に、近所の畑に。今年からはじぶんの畑にも。
けっこう身近に存在する。
すぐ傍にあるとわかってから、
七種がゆは、自分で摘む方式になった。
食べられる菜と草を探して、家の周りをウロウロ。
今年は。
おぎょう、はこべら、なずな、ほとけのざ、すずな、こまつな、しゅんぎく。
そうしているあいだに、
あちこちで、春に出会う。
生まれたてのやわらかい緑。
寒風にたえて咲く花。
こちらは摘んで水に放ち、ぱりっとしたところを生ける。
口から眼から。春をはじめて実感する日なのかもしれない。
花 仏の座 姫踊子草 蓬 母子草
器 田淵太郎