万葉の花。

みら。ちさ。いちし。うはぎ。ぬなは。
これ、ぜんぶ植物の名前だそうです。
しかも珍しい花ではなく、どれも身近に知られるものばかり。
順に、ニラ。エゴノキ。ヒガンバナ。ヨメナ。ジュンサイ。
今から1300年以上も前、万葉の頃には、最初に挙げたように呼ばれていたらしい。どこかやさしくおっとりした音の響きです。
短歌にくわしい人ならお分かりかもしれませんが、その方面に知識のない私は、はじめて聞く呼び名でした。
先日、撮影のあいまの時間つぶしに訪れた、春日大社の「万葉植物園」。
それぞれの植物につけられた解説に、万葉名の表記が。
ちょっと見るつもり、がけっこう長居してしまった。
有用植物も多く、ただ花を眺める、というとは違うところが面白い植物園です。
気づけば、閉園時間。
そもそも人がいなかったけど、最後は私たちだけになってました。

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さらに万葉と植物の関わりを知りたくなって、
出口で見つけたこの本を購入。
「やまと花万葉」東方出版 です。
写真家も、著者も、植物愛にあふれてます。
写真もわかりやすく、この方面の花が好きな人には、図鑑としてもよいかも。