書体が生まれる

届きました。僕も1枚かんでいる新刊です。印刷業界にコンピュータが導入されて安くなったものは写真家のギャラとフォントと言える。
なにしろ活版活字時代はフォントの拡大縮小は出来ない。そのたびに種字彫刻師によって彫っていたのだ。ひとの手によって彫るにしても大きいはともかく小さいには限界がある。その極みは辞書。三省堂の明解国語辞典は5.5ポイントの印刷。とうてい彫れない。さて、日本の活字デザインはどのように作られたかの物語。書体はそれ自身表現で美しくなければならない。ああ僕もダラダラ撮ってはいけないと念ずる。
書体が生まれる 雪朱里著  三省堂刊 3,300円