この仕事を始めたころは考えもしなかった。少なからぬ言い切れることのひとつに「写真は故人を悼む」ことの出来るメディアなのだ。
代わりに肖像画とか遺品(僕の場合はパドルかな)など置いても、きっと死んでしまった本人以外は感情的に同意できない。
写真の中では人はいつまでも生き続けている。
もちろん写真を撮らせていただくときに死をイメージすることはない。生きた人物のポートレートだ。
写真家を仕事にしてしまった以上やってくる悲しい仕事。
ヨーガンさんのぼくからのお別れ。
清澄にヨーガンさんの写真を1週間展示しています。ぼくも写真提供しております。