ぶ厚い本となりました。384頁あります。
前書きと索引を除いてカラー頁です。
1日1頁に1枚の写真で1年分となりました。
まあ仕事として面白かったことは。
1年という連続性のなかで写真を展開したことです。
新暦の元旦から初めて大晦日で終わる。
分かりやすいですね。
撮り方だって最初から決めていたわけではありません。
1年分飽きさせないようにアップの写真とか引いて部屋とともに見せる写真とかも撮りました。
でもね、そうした感傷的な動作がまた飽きる。のです。
モノを見る眼を真摯にとらえると自然と普通の目線になります。
天気だって晴れた日は晴れたように雨の日は雨を感じる写真。
というのは嘘で色調に関してはある程度は算段しています。
つまり色の転ばせ方ひとつで夕方になったり曇天になったり風を感じたりするのです。
そのポイントはグレーバランスにあって印刷製版にも注文したことはグレーを正確にすることでした。
ですから2014年の〇月〇日は雨のはずなのに晴れているじゃないか。といわれてもしかたありません。
リアリズムというのは現実とは違うものです。
花ごよみ365日 雨宮ゆか著 誠文堂新光社刊 1800円+税